フィンランドのラッペンランタで5月25日から27日に開催されたThe First Joint International Conference on Multibody System Dynamics 2010に参加してきました。この会議は世界的にヨーロッパ、北米、アジアで独自に行われているマルチボディダイナミクス(MBDと略記)の会議を束ねた会議としての位置づけの基に今年から発足しました。世界の名だたる研究者が国際運営委員会のメンバーになっています。今回の議長はProf. Schiehlen(University of Stuttgart)と現地の運営委員長も兼ねたProf. Mikkola (Lappeenranta University of Technology)です。アジアの代表は私と韓国のProf. Yoo (Pusan National University)です。ACMD(Asian Conference on Multibody Dynamics) をアジアで開催してきたことから IMSDのメンバーに迎えられました。 第一回目ということもあり大いに盛り上がり、世界から約250人の参加者がありました。発展途上にあるMBDの大会に200人以上が集まるということはまれなことで、今後の発展が大いに期待されます。キーノートレクチャーが6件あり、そのうちの一人として招待され「Multibody Dynamics Studies in Asia and Damping Models for Flexible System」を講演しました。発表論文数が200あまりと数が多く3日の会議で消化するにはパラレル・セッションはやむを得ませんでしたが6室に分かれての会議は大変あわただしいものでした。大会中のボートクルーズの夕食会、晩餐会、フィンランドサウナ会など盛りだくさんのイベントも会議を盛り立てる大切な楽しい行事でした。 次回は2014年にドイツのStuttgartでProf. Eberhardの議長の下で行われることが決まりました。 (2010.6.7 清水 信行) |