音の波形いじり

5月が終わり、だんだんと蒸し暑く、梅雨の季節の訪れ(今年はくるのかな)を感じてきていますがいかがお過ごしでしょうか。

  最近実施した仕事の中で、音波形をいじるということがありました。
具体的にいうと、“タイムストレッチ”というもので、「声が高くならないように再生速度を上げる(もしくは下げる)」といった処理をするというものです。
  .wavや.mp3といった拡張子を持つ音声ファイルは、その波形データをPCに読み込むことができます。実際の音と波形を見比べて見ると、一つの音を発している際は、同じ形の山が繰り返されることがわかります。したがって繰り返されている部分を間引く、もしくは重ねることで、音が発せられている時間を短く(山数を少なくする)してもさほど違和感なく聞き取れるのです。
  処理の技術としては、この繋げる/重ねる部分を滑らかに移行するとか、どれくらいの時間幅で重ねるかなどの調整によって、滑らかに聞こえたりプツプツノイズが入ってしまったりします。この処理に、こうでもないああでもないと四苦八苦しました。
  音は目に見えないですが、データとしてPCに取り込んでしまうと「やっぱり振動なんだよね」と再確認できて、なんだか現実に戻される感覚に(笑)                                                   (津久井 英之