佐渡島の旅行

 6月13日から6月15日まで佐渡島を旅した。新潟港と佐渡両津港はジェットフォイルで約1時間。両津港でレンタカーを借りて、2日間この軽自動車で島内をまわった。
 トキの森公園でトキを見学。数十羽が育っている(写真1)。目の周りが赤く、くちばしの長い飛ぶ姿のとても美しい鳥である。トキの森公園(佐渡島の東側エリア)から西側の海岸線近くの佐渡島の中心エリア、真野、へ移動(約15km)。ここに真野御陵がある。順徳天皇(後鳥羽天皇の皇子)の御墓とのこと。承久の乱*)で敗れて、佐渡へ配流(1220年配流)となった。佐渡に流された人には、この他に、日蓮聖人(1271年配流)、世阿弥(1434年配流)らがいる。佐渡歴史伝説館では佐渡ヶ島に配流された人たちの等身大ロボットによる説明があった。
 佐渡のホテルは、二日とも佐渡島西側の景勝地、七浦海岸の海に面した小高い丘に立つホテル大佐渡。ここから眺める西の海は絶景で沈みゆく夕日はとてもきれいだった。
 二日目は佐渡金銀山を見学(写真2)。徳川幕府300年の財政を支えた金銀山の跡。現在ユネスコの世界文化遺産に申請中。ここの歴史は400年、1601年山師3人により開山、1989年に資源枯渇で操業が停止されるまで続いた。採掘の様子を見学した。午後は南西端の小木港と近くの宿根木(しゅくねぎ)集落を見学。小木港には直江津港からのフェリーが通っている。宿根木は江戸時代(1661~1678)に廻船業で儲けた人たちの集落で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。一村が千石船産業の基地として整備され反映した。当時の高密度な街並みがみられる極めてユニークな場所である。異次元空間に迷い込んだような錯覚を覚えた。
 あっという間の旅であった。佐渡を楽しむには2泊3日の旅は余りにも短かすぎた。

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*) 承久の乱(じょうきゅうのらん)は、1221年承久3年)に、後鳥羽上皇鎌倉幕府執権北条義時に対して討伐の兵を挙げて敗れた兵乱。
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写真1 2羽のトキ、トキの森のふれあい広場

写真2  鉱脈を見つけ大盛り祝い、佐渡金銀山内