日本人のつよい点とよわい点

 

今年の5月末にStuttgart(ドイツ)で我が社の主業務の一つであるマルチボディダイナミクス技術に関する国際大会が開かれます。この大会の開会式で私は技術とは無縁の話をする機会を得ました。目下その準備に追われています。内容は東北太平洋沖地震とその被害、その後国内でどのようなことが行われ、国際的にどのような支援があり、日本は国際的にどのように評価されたか、というようなことを話すつもりです。被害の写真集、インターネット、一年分の新聞などを頼りに調べなおしています。

 

その作業から、日本人はこのような大震災のときでも礼節を保ち、自制し、我慢する強い人たちである、と海外の人から評価されていることを再確認しました。海外の人たちにとっては通常起こりうる略奪や暴動が起きなかったことは驚異のことのようです。日本人として誇りに思うべきことです。一方、われわれは日常的に政治の膠着を見てきています。まるで時間が止まったような決断できないとろけた政治がそこにあり、日本の国益を著しく損なっています。論理的、科学的な判断ができない世の中になってしまいました。今回の原子力災害も結局、日本政府、東電、強いては日本の国民が科学的な事実に基づいて論理的に物事を決めてこなかった、ある意味で必然的な結果であると私は考えています。

 

もうすぐに日本の借金は日本人の資産を上回るであろう、といわれているのに、我々は金縛りにあって対応策がとれず動けないでいる、情けない日本人がそこにいます。破綻があと数年でやってくるというのに、また安全神話を信じて国債を増発し、それを買う日本人がいます。もっと事実を科学的に受け止め論理的に判断し決断することが強く求められています。                          (清水 信行)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                            

 

 

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